つつみ内科・皮ふ形成クリニック|福岡県柳川市|美容皮膚科・美容外科 、皮膚科、形成外科、内科、消化器内科、物忘れ治療

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タトゥー(刺青)除去

タトゥー.1
 

刺青の治療について

当院における刺青の治療は、大きく分けるとレーザーによる治療、そして外科的手術による治療に分かれます。
レーザーの場合は、Qスイッチヤグレーザー、またはQスイッチルビーレーザーを用いて治療を行います。
外科的治療の場合は、刺青を切除する方法(数回に分割して切除する方法も含む)、または刺青を削り取る皮膚剥削術を行います。
さらに、刺青の状態によっては、皮膚剥削術の直後にレーザーを追加照射する方法も行うなど、患者さんの刺青の状態に応じて、望ましい治療を提案させていただきます。
刺青の治療においては、墨が消えて、元の綺麗な肌色に戻るのは難しく、濃い墨の色を薄くしたり、傷跡をできるだけ目立たないようにするという点から治療することが大切です。刺青の大きさ、部位、墨の色、深さなどを総合的に考慮して治療法を決めていきます。
 

刺青のレーザー治療

1. 当院で使用するレーザー

タトゥー2
Qスイッチヤグレーザー トライビームプレミアム
Qスイッチヤグレーザーは米国で刺青除去目的として研究開発されたもので、皮フの深い位置にある異常色素の除去が可能でです。特にタトゥーの除去に対してはヤグレーザーが最も有効とされています。
最近では照射時間の更に短いピコレーザーも出ていますが、レーザー治療においては、照射エネルギーのパワーが結果を左右ます。また、照射径が大きいレーザーほど皮膚に対するダメージも少ないとも言われています。当院のトライビームはヤグレーザーの中ではパワー・照射径ともに適合しているレーザーと考えています。
レーザー照射により、メラニン色素が破壊され、細かい色素片になり、その後自然に吸収され消退していきます。効果は色や深さなど諸条件により異なります。
通常、満足いく結果のためには数回の治療が必要となります(黒で3回以上、カラーではそれ以上の回数が目安です)。
 
タトゥー.3
Qスイッチルビーレーザー IB101
黒・緑の刺青には効果的ですが、赤や原料によっては反応しない場合もあります。色素の少ない刺青は1~数回で除去されます。QスイッチルビーレーザーとQスイッチヤグレーザーは、反応する色・深さが異なります。当院では、トライビームプレミアム(Qスイッチヤグレーザー)を第一選択のレーザーとして使っています。
 

2. レーザーによる施術の流れ

1. 剃毛

照射部位の剃毛をします。

2. 麻酔

麻酔を行います。施術部位の大きさや患者様の希望に応じて、麻酔クリームまたは注射による局所麻酔を行います。

3. 照射

レーザーを照射します。レーザーを直視しないよう、患者様には目の保護ゴーグルをつけていただきます。適切な波長・出力のレーザーを照射していきます。

4. 処置

創部の処置を行います。レーザーを照射した直後は刺青部位は白色に変化します。微量の点状出血をみることもあります。通常1~2週間でカサブタがとれ、上皮化します。表皮が出来るまでの間、軟膏を塗布し、創部を保護するための処置を行っていただきます。色調の減少は通常4~6週間後から起こります。

注意事項

  • 施術前後から数か月は日焼けを避けてください。
  • レーザー照射後の皮膚はシミの治療と同様、炎症後に色素沈着があります。シミの治療と同様のスキンケアが大切になります。
  • 刺青の色・深さ・その方の体質などにより、効果に個人差があります。
  • 2回目の治療は、3か月以上の間隔をおいて行います。
  • 反応により脱毛・色素脱失を起こす場合があります。
  • 刺青除去目的でハイパワーで照射を行うため、部分的に皮膚の肥厚が見られることがあります。
治療を受けられない方
  • 妊娠をされている方
  • 日焼けの強い方
  • 光線過敏のある方
  • 施術部位に傷、ヘルペスのある方
  • その他の状況により、医師の診断により治療をお断りする場合があります。
  •  

3. 併用療法について

レーザー治療と削皮法(皮膚剥削術)を併用する場合があります。この場合ははじめに削皮法を行い、その後にレーザー照射を行います。

刺青の手術的治療

1. 刺青の手術法

  刺青切除法
刺青部分を皮膚腫瘍などの切除術と同様、切除していく方法です。
局所麻酔を行い、切除後、縫合していきます。抜糸までは1週間程度を要します。
 大きいものについては、2~3回に分割して、この切除を行っていく場合もあります。切除するため、線状等の瘢痕が残りますが、形成外科的縫合でできるだけ目立たないようにしていきます。
 
  刺青削皮法
皮膚を削って剥ぐ方法ですが、真皮を残すことで、自然と上皮化(表皮が形成される)する現象を利用した治療法です。あまり深く削ると肥厚性瘢痕となることがあります。
 幅が広く切除法が難しい刺青でも、この方法により削り取ることが可能です。しかし刺青の深さが様々ですので、ある程度の深さまで削った後は、レーザー治療を併用して、治療を終了します。
皮膚を削る事で、レーザー照射の効果をさらに引き出すことができます。
 

2. 治療の流れ

刺青の部位に、局所麻酔の注射を行います。
麻酔液で削皮する部位を厚めにした状態で、CO2レーザーや医療用のカミソリなどを使って削皮していきます。その後止血を行い、手術部位を湿潤環境にした状態で、治療を終了します。
治療部位の早期の上皮化のためには、感染が起こらない事と、創部を乾かさない事が大切です。当院からの指示を守っていただきます。
 翌日には来院していただきますが、以後自分で処置を行っていただき、必要な場合に来院していただきます(状況によっては数日来院が必要となる場合もあります)。
上皮化するまでは気を緩めずに、適切な処置を続行していただくことが大切です。
 

注意事項

  • 施術部位はレーザーと同様、日焼けを避けてください。
  • ケロイド体質の方は、手術をお断りすることがあります。
  • 2回目の治療は、施術部位が落ち着いた状況を確認した上で行います。レーザー併用治療の場合も同様です。

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