つつみ内科・皮ふ形成クリニック|福岡県柳川市|美容皮膚科・美容外科 、皮膚科、形成外科、内科、消化器内科、物忘れ治療

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ナノスターR
<ルビーフラクショナル>(シミ全般)

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1. ナノスターRとは

ナノスターRは、光治療器の手軽さとQスイッチルビーレーザーの効果で 従来のシミ治療を根底から覆す可能性を持つフラクショナルQスイッチルビーレーザーです。通常のシミだけでなく 肝斑や後天性真皮メラノサイトーシス等の治療も同時におこなうことができます。ダウンタイムがなく、カットバン等の保護を必要とせず、照射後からメイクが可能です。また微小なマイクロスポット照射のため色素沈着のリスクが大幅に軽減されています。
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Qスイッチルビーレーザーは、キレのある治療効果の高いシミ取りレーザーとして使われています。しかし、照射後しばらくの間 カットバン等でかさぶたを保護をする必要があり、また一時的にシミが濃くなる炎症後色素沈着のリスクなど 、超えなければいけないハードルもあります。また広範囲にわたる小さな薄いシミへは、効果・ダウンタイム・炎症後色素沈着などの点から、第一選択として積極的にお勧め出来ない面もありました。
小さな薄いシミの中には、大人になって表面化するADM(後天性真皮メラノサイトーシス)の場合があります。これが老人性色素斑に混じって存在する場合、IPL(光治療)はADMへはほとんど効果がなく、光治療とQスイッチルビーレーザーのスポット照射では力不足感が否めません。これらの問題を解決したのが フラクショナルQスイッチルビーレーザー:ナノスターRです。このナノスターRの追加により、シミの種類やバリエーション問わず、あらゆるシミのお悩みに当院の各機種でお応えできると考えています。
ナノスターRのフラクショナル照射では約30%にあたる面積への照射となるため複数回の照射が必要です。当院では単回治療の他に、3回コース、5回コースを設けています。
ナノスターRは、フラクショナル照射だけでなく、通常のスポット照射も行うことが出来ますが、当院ではスポット照射においては、ルビーレーザー IB101を用いて治療を行っています(スポット照射時における機器の反応性は、IB 101が素早く的確なためです)。
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こんな方におススメです
  • 人知れず、シミ・くすみを治したい方
  • 毛穴の開き・黒ずみが気になる方
  • お肌のトーンを改善(ブライトニング)させたい方
  • 広範囲の薄い細かなシミを取りたい方
  • ダウンタイムなくシミ治療をしたい方

2.ナノスターRのフラクショナル照射メニュー

1. ルビートーニング(頬部相当を均一に照射)

対象となるシミ  多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす

低出力から両頬部に相当する範囲を均一に照射する方法です。組織に炎症を起こさせることなく、肌全体のメラニンを少しずつ減らすことができます。これにより、肌のくすみ・色むらの改善ができ、透明感のある素肌に導きます。多数の小さな老人性色素斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、そばかす等のシミに適しています。
肝斑の方へのレーザー治療については、真皮層を立て直す効果も兼ねたQスイッチヤグレーザー(トライビームプレミアム)によるPTPトーニングやPTPフラクショナルをお勧めしています。

2. ルビーフラクショナル(濃淡に応じたカスタム照射)

対象となるシミ  多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす

高出力も用いながら、両頬部に相当する範囲を均一に照射するとともに、シミの濃い部分に対しては重ね打ち等も併用する方法です。適応は、ルビートーニングから肝斑を除く、多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす等です。麻酔クリームを併用する場合があります。

3. ルビーフェイシャル(全顔へのフラクショナル照射)

対象となるシミ・症状  多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす、顔のブライトニング

ルビートーニングの1.5倍ショットで、全顔に相当する範囲を均一に照射するとともに、シミの濃い部分に対しては部分的に重ね打ち等も併用します。シミにおける適応は、多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす等ですが、お顔全体のブライトニング(ホワイトニング)にもお勧めです。麻酔クリームを併用する場合があります。

4. ルビーフェイシャル・プレミアム(全顔に対して濃淡に応じたカスタム照射)

対象となるシミ・症状  多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす、顔のブライトニング

ルビーフラクショナルの1.5倍ショットで、高出力も用いながら、全顔に相当する範囲を照射しつつ、シミの濃い部分に対しては積極的に重ね打ち等も併用する方法です。シミでの適応は、多数の小さな老人性色素斑、ADM、そばかす等ですが、お顔全体のブライトニング(ホワイトニング)にもお勧めです。麻酔クリームを併用する場合があります。

施術メニュー(料金表へリンク)

3.ナノスターRによる治療の流れ

 
1. 診察・カウンセリング

メイクを落としてもらった上で、シミの5分類に基づいて、診断を行います。当院の施術の中で、フラクショナルルビーレーザーが良い適応であることを理解していただきます。

2. 麻酔・目の保護・照射

高出力照射の場合は、麻酔クリームを塗布し、15分~20分程度時間をおきます。その後に麻酔クリームを拭き取り、シールドで目を保護し、照射を行います。麻酔クリームを使用しない場合は、照射部位の確認を行った後、すぐに照射に入って行きます。

3. クーリング

ビタミンCを含んだパックによるクーリングを行います。

4. アフターケア

赤みやほてりが出る場合は、自宅でのクーリングもお勧めします。場合によっては、軟膏を塗布する場合があります。

施術後の注意点

通常のルビーレーザー照射に比べ、レーザー後の色素沈着は問題とならない場合が多いかと考えられますが、光老化によって症状が再発する場合がありますので、施術後は必ず日焼け止めを行ったり(UVクリームの使用)、紫外線にあたらない工夫が必要です。肝斑の方は、レーザー後の悪化や色素脱失が生じやすいため、医師の診察の元、細かなフォローが必要です。効果には個人差があることをご了承ください。

下記の注意事項に該当する患者様は、この治療を受けるにあたって医師とご相談ください
  • 妊娠中の方
  • 糖尿病・アルコール中毒の方
  • 原因不明の皮膚病変がある場合
  • てんかん発作の既往がある方
  • 皮膚に病変がある方(切り傷、炎症、その他術後等)
  • 光感受性を高める薬を内服/外用している方
  • 日焼けをしている方(1か月以内に積極的な日焼け:海外旅行、海、山、ゴルフ、日焼けサロンなどをされた方)

4. 症例

症例1 照射前(左)と照射1か月後(右)
症例2 照射前(左)と照射4週後(右)
症例3 照射前(左)と照射1か月後(右)
症例4 照射前(左)と照射1か月後(右)

5. Q&A

  • ダウンタイムはどのくらいですか?
  • 施術当日は赤みがありますが、翌日にはほぼなくなります。
  • 通常のルビーレーザーのスポット照射とフラクショナル照射はどちらがお勧めですか?
  • メラニンにキレの良いルビーレーザーという点は同じですが、フラクショナル照射では微小のスポット照射のため痛みが少なく、瘡蓋も微小となるため、施術後のカットバンによる保護が必要ありません。しかし通常のスポットに比べ約30%程度の照射面積となるため、複数回の治療が必要となります。シミの種類・分布や患者様のご希望により最適な治療法を選択します。
     
  • ルビートーニング(フラクショナル)の治療間隔はどのくらいですか?
  • ヤグレーザーの肝斑へのトーニングは2週間1回の施術をお勧めしますが、ルビーレーザーはメラニンへの反応性が高いため、フラクショナル照射ではあっても、最短1か月の間隔を置いて次の治療をお勧めしています。そばかすや多数の小さなシミの場合は、完全に取り除くのを目標にするのではなく、ご自分のお肌のメンテナンスとして年2~3回受けて頂くといった選択肢もあります。
  • ヤグレーザーとルビーレーザーのトーニングはどう違いますか?
  • ヤグレーザーは波長が1064nmと長く、真皮への効果が高いのに比し、表皮などのメラニンへはマイルドに効果を及ぼすのが特徴で、お肌の若返り(レジュビネーション)や肝斑への治療に用います。赤みの改善やコラーゲンの増生でお肌のハリが期待できます。ルビーレーザーの方は波長が694nmで、メラニン色素への吸収性が高いのが特徴です。表皮から真皮のメラニンに特化した治療で、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、老人性色素斑、そばかすといったシミ全般に効果が期待できます。
  • ルビートーニング(フラクショナル)によりシミ治療はどう変わりましたか?
  • 老人性色素斑やADM(後天性真皮メラノサイトーシス)においても、メラニンを完全に除去する施術(スポット照射)だけではなく、少しずつ薄くしていくという選択肢が増えたと言えます。再発しやすいそばかすでは、時々気にならない程度までルビートーニングで薄するというのがベターです。見た目が気になり治療するわけですから、シミが気にならない程度までフラクショナル照射で治療するという選択もあります。