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20250811蓮

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PRPFスタッフ症例

PRPF症例7-20250727
前回書きましたように、PRPFのスタッフ症例を掲載します。同じ画像はPRPFの説明ページにも掲載しています。PRPFの希望で最も多いのが下まぶたとほうれい線です。あとは各人各様です。ゴルゴラインと呼ばれる、下まぶたから下外側に向かって凹む部分の改善を望まれる方も多いです。この辺は総じて「中顔面」の部分で、アンパンマンのような丸い張った印象を出すのに非常に大切な部分です。年齢やその方の凹み具体によっても必要量は違いますが、一般には8本採血が2部位相当ですので、下まぶたと法令線の二か所への注入は可能です。下まぶたは必要量の個人差が大きい部分です。皮下だけではなく、骨膜上にも注入するためでもありますが、この下まぶたの凹みがどこまで延長しているかによって注入しなければならない範囲が違うからです。下まぶたの外側で目の外側付近まで希望される方もおられれば、先ほどのゴルゴライン含めた頬部下外側の方まで希望される方など様々です。今回のスタッフ症例は4本採血ですので、下まぶたの皮下と骨膜上に分けて注入し、最も凹みの強い部分から注入していき、全て使い切る形で終了しています。
中顔面のハリを取り戻すのに、凹んだ下まぶたやほうれい線にはもちろん注入はするのですが、加齢性変化により外側頬部の皮膚や皮下組織が薄くなり、必要なボリュームが不足し、そのしわ寄せが正中の方に影響している場合が結構見られます。フェイスリフトや糸リフト治療の着眼点はそこです。ヒアルロン酸でも外側頬部に着目した頬骨弓部へのリフト系注入手技がありますが、PRPFでも同様の治療法があります。個人的には、頬骨弓部に入れて改善させるよりも、頬骨付近の凹む部分から内側の頬部の凹み部分を修正しつつ、頬部全体での改善を目指すというのがPRPFの利点を活かす方法ではないかと思っています。下まぶたやほうれい線の凹みに入れる量と、頬部や外側頬部への注入量の配分に注意しつつ、中顔面全体を改善するというスタンスです。ゴルゴラインや頬部の凹んだ部分への注入では、様々な角度から患者さんを評価しつつ少しずつ注入していきます。8本採血をどう使い切って、患者さんとすり合わせをした結果を出せるか、そこに集中します。
頬部・外側頬部を含めた中顔面への全体的な注入としてはPRPFは非常に優れた治療法だと思います。様々な角度から見た時に把握できる微妙な凹みの改善をヒアルロン酸でチャレンジするのは、ベテランでも難しいでしょうし、前回書きましたように、溶けずに微妙な塊が感じられたり、表情筋の動きの中で不自然さが出てきたりするリスクも考慮すると、PRPFに軍配が上がると思います。注入範囲の毛穴や肌質の改善が見られるのもPRPFのメリットです。頬骨弓部近辺への注入でも、ヒアルロン酸との路線の違いから、個人的には「PRPFリフト」と呼びたいものです。肌質改善にはコレ、凹みにはアレといった話が展開されるのが美容医療かと思いますが、PRPFは成長因子の濃度、注入量、注入のプラン等を工夫することで、お肌の様々なお悩みに対応できる「注入施術の幹細胞」とも呼べるものです。PRPFをやっていて一番嬉しいのは、やはり患者さんの喜ぶお顔を拝見出来た時です。施術直後に鏡を見てもらう時だったり、2週後や1カ月の診察室での対面だったり。美容って人助けでもあるなあと感じます。求めて来られるのは他県からだったり、すぐ近所だったり、人それぞれで、いろんな出会いがあります。PRPF関連の話はまだありますが、また長くなりそうですので、今日もこの辺で・・・。
2025年08月11日 18:39