令和6年新年おめでとうございます
前回ブログにも書きましたが、今年はリハケアセンターオープンを予定しています。高齢化に伴い地域の家庭医としてどう向き合うか、各世代それぞれの課題があり、美容医療ももちろんその一つですが、私が2011年から診療しています認知症治療コウノメソッドも大切な一つです。最先端の匠の処方が出来ずとも、核となる処方体系さえ間違えなければ、非常に有用です。グループホームの訪問診療を行っていますが、精神科で入院治療まで行われていた患者さんが環境が変わり、このコウノメソッドを適宜使うことで、随分と穏やかに生活されるようになられています。認知症と精神疾患は切れない関係ですが、精神疾患があるからといつまでも病院に入院しておくのではなく、若いスタッフの方々と日々他愛もない会話をしながら過ごせる施設へと環境を変えるのも一法だと思います。ただその際は、精神科系抑制薬の妙をある程度わかっている協力医が大前提になります。認知症中核薬から周囲が困る陽性症状が出ている場合は一旦中止することもありますし、覚醒度が低下している場合は、それなりの処方を追加する事もあります。グループホームでの診療を通して、やはりコウノメソッド処方は素晴らしいと思う1年でもありました。最近では「抑制薬の妙」を施設の看護師さんも体得されてきており、スタッフの方から薬の名前や量を指示されることも多々あります(笑)。身近で日々観察されてますので、薬物療法の醍醐味を協力医としても共有できることは非常に嬉しい限りで、何より患者さんにとって最善の事だと思います。
特別養護老人ホームの嘱託医もしていますが、そちらの方は、看護師さんも複数勤務されており、精神科への外来受診も比較的容易である事、ご家族の意向に沿う診療を希望される場合が多い事、施設が大がかりで、認知症診療のスタッフ教育・普及(介護士含め)が難しい事、さらには介護度の高い方が多く、日々の介護で精一杯という状況に近い理由などから、グループホーム等の小規模施設の方でこそ、このメソッドは活かしやすいのかと感じます。利用者さんが穏やかでスタッフの介護が楽になればなるほど、日常の他愛もない会話で利用者様と日々向き合うことが可能になります。認知症の方をフォローできるように、医師会や公的機関等が講習を設け点数を設けと学習を推奨はしているようですが、なんだかな、といつも思います。現場感があまり感じられません。組織としてはやって満足でしょうが、やるなら現場でのテストも含め実践的にやってもらいたいものです。
そしてやはり先ほどの施設では、リハビリが質的にも量的にも十分行えないのが現状のようです。介護保険の事情もあります。そこで今回のリハケアセンターの役割になるかと思います。リハビリをしながら若いスタッフと会話をしながら過ごす日々、認知症進行予防にも非常に大切かと思います。私としてはこのセンターに、認知症診療医としての関与、筋トレ含めた内科専門医的視点、トリガーポイント注射と関連する筋筋膜の重要性を加味しながら、より良き方へ動いていけるようにと考えています。さらに介護リハビリを受ける方と向き合いながら、その前の段階では何が必要なのか、現場から常にフィードバックを欠かさないようにしたいと思います。これは抗加齢医学(アンチエイジング)の実践編になるかと思っています。すでに初回パンフレットは作成していますので、ご来院の方々にはお配りしています。棟上げでの餅投げも出来ればと考えています。天から与えらえた才と縁を活かしたいものです。
また診療ブログの方に書く予定ではありますが、PRPF注入療法と眉下リフトの症例を各ページで更新していますので、ご関心のある方はご覧ください。
今回は世情の事は書けませんでしたが、今年も臆することなく適宜書いていく予定です。以前のブログで書きましたが、佐賀の原口議員のYoutube動画は是非、皆様も拡散下さい。れいわ新選組の山本太郎議員や三好りょう(神奈川2区支部長)さん、参政党の神谷議員の動画も。政党の議論の前に、まず「人」です。そして人については「霊(心)主体従」です。意識出来ているかどうかに関わらず、霊(心)が動かずして表面的な動きはございません。自分自身の心を観ていく自覚が、マスコミやお上、議員さん方の屁理屈を透見すること繋がります。自ら何に縛られているか気づき目を覚ましていく流れ。私自身の抱負ともしたいと思います。
2024年01月01日 12:24