つつみ内科・皮ふ形成クリニック|福岡県柳川市|美容皮膚科・美容外科 、皮膚科、形成外科、内科、消化器内科、物忘れ治療

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下顎部へのフォトIPL経過

セレックV.1
ニキビ治療は非常に多様性に富んでいます。まだ初期段階の軽い面皰なら通常の保険診療の外用薬で改善していく場合がほとんどです。スキンケアへの意識はもちろん大切でしょうが。長年、自己治療が行われていて、ニキビの病変が慢性化した後でクリニックを受診される方もおられます。保険の外用薬や内服の抗生剤など通常のニキビ治療も含めスタートしてもらうのですが、改善に乏しい場合があります。
ポイントは「病変の慢性化」だと観ています。良くなったり悪くなったりを繰り返していて、最初はそれ自体は問題ないように見えますが、皮膚そのものは、この慢性変化が生じていて、保険の外用薬を使用していても、効果が出にくい皮膚があります。今回の症例の方も他院でニキビ治療をされていたので、最初は保険の範囲での外用薬を数か月は試してもらいました。赤みの強い炎症性のニキビ(ざ瘡)へは抗生剤の内服も用いますが、ビタミンCローション外用も非常に効果が高く、通常の外用薬感覚で用いてもらいます。
20230303診療ブログ
しかし効果が乏しい場合や患者さんが美容的治療も含めた積極的な治療をご希望される場合は、当院の美容メニューをご紹介しています。IPL光治療やレーザーなどの機器からピーリングまで各種治療を行っていますが、ニキビの患者さんにトータルバランス的におススメなのがIPL光治療です。トータルバランスというのは、効果、お値段、通院頻度、様々な面からです。先ほど書きましたように、ニキビの病変は悪化すればするほど多様性に富んでいますので、何か一種類の治療で完結するのは非常に困難です。そうではあっても、当院で用いているIPLのセレックVは、機器紹介ページにも書いていますが、530Dというダブルフィルターがあり、これが表層(赤み)と深層(凹凸・毛穴)の両方を照射しますので、レーザーに匹敵する効果を出してくれます。さらにニキビの悪化に関連するアクネ菌の殺菌にも効果のあるフィルターを用いるのが通常ですので、現在炎症を起こしているニキビの改善も期待できます。多種類の波長域を出せる特徴が、まさにニキビ治療に好都合なわけです。
そして今回の症例ですが、昨年夏以降は、保険診療の外用は全くされておらず、当院へ月1回のIPL治療への通院のみです(男性向き?)。お試し施術の段階から徐々に効果を実感してもらっていましたので、最初5回コース、その後もさらに3回コースをご希望され、8回行っています。お写真は最終施術前ですので、お試し施術も含めトータル8回施術後での、施術前との比較です。保険診療の外用の効果が乏しいという前提があっての治療ですので、それなりに意義がある治療と思います。
春のフォトIPLキャンペーンも行っていますので、難治性のニキビでお悩みの場合、お気軽にご相談ください。ちょっとずつ診療ブログも書いていきます。
 
2023年03月03日 07:13