つつみ内科・皮ふ形成クリニック|福岡県柳川市|美容皮膚科・美容外科 、皮膚科、形成外科、内科、消化器内科、物忘れ治療

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PRPF注入療法(皮膚再生治療)

PRPF.1
 

PRPFとは

PRPFは、Platelet Rich Plasma(自己多血小板血漿)にb-FGF(ベーシックエフジーエフ)という線維芽細胞成長因子をごく少量添加したものです。これを注射することで皮下脂肪が増えてシワやくぼみが持ち上がり、さらにご自身のコラーゲンが増えるためハリの出たみずみずしい印象を与えるお肌に仕上がります。
 PRPF注入は、目の下のクマ・しわ・くぼみ、ほうれい線、マリオネットラインに効果的で、肌のキメやハリも期待できます。この治療で特徴的なことは、レーザーの照射や薬品を使用するのではなく、ご自身の血液から血小板を取り出し、気になる箇所に再度注入するという点です。異物を挿入したり切ったりする治療ではありません。注入後はご自身の組織の一部になるため、自然な仕上がりとなり、効果はヒアルロン酸に比べ長期に持続します。
 この治療は再生医療にあたるため、厚生労働省へ施設登録、治療法登録が必要となっています。当院はPRPFの厚生労働省認可施設となっています。

bFGF(成長因子)を添加するPRP療法は作成手技・注入法とも様々ですが、PRPF注入療法の「PRPF」については商標登録されており、PRPF療法研究会会員のみが名乗ることができる治療法となっております。

PRPF療法研究会

PRPFの特徴

b-FGFをPRPに加える事で、PRP単独の場合と比べ治療効果が格段にアップします。
PRPFはその溶液が接した組織が増殖して、その組織に置換されるという特性を持っているため、皮膚でなく皮下に注入することで組織がボリュームアップされる、ヒアルロン酸のようなフィラーとしての特性を有しています。一度組織に置換されたPRPFは自己組織の一部となるため、簡単には吸収されません。
 PRPFは、PRP単独の施術(b-FGFを添加しない)とは効果の点から全く別物の治療法と言えます。
 

PRPF.2
注入部位で最も多いのが下まぶたやほうれい線です。中顔面をふっくらさせることで10歳ほどの若返り効果が期待できます。口周りの深い縦じわや上まぶたの凹み(サンケンアイ)への注入も可能です。
 

こんな方にオススメです

  • 下まぶたのクマ・たるみが気になる
  • マリオネットラインが気になる
  • 深いほうれい線が気になる
  • メスで切らない治療がいい
  • ゴルゴラインを目立ちにくくしたい
  • 異物を入れない治療がいい
  • 頬のコケをふっくらさせたい
  • 小じわ・キメ・ハリ・毛穴など肌質を改善させたい
  • こめかみの凹みが気になる
  • 額の凹みを改善し、額力を出したい
  • 上まぶたの凹み(サンケンアイ)が気になる
  • 口周りの深い縦じわ・小じわを改善させたい

ヒアルロン酸との違い

PRPF注入では3~4年程度効果が持続すると言われていますが、個人差があり、それ以上持続する方もおられます。ヒアルロン酸と違い、患者さん自身の血液から作製する注入材料のため、異物が体内に残りません。施術から1か月もすると、自分の皮膚として同化しているため、自然な若返りを感じる事ができます。
下まぶたなどにも、b-FGFの濃度を調整する事や注入法を工夫する事で、注入可能です。PRPF 注入にはボリューム補充だけでなく、肌質自体も改善する(チリメンジワの改善など)効果があります。
PRPF注入は、ほうれい線、目の下のくぼみ・クマ、頬のこけなど深い脂肪層(軟らかい組織)のボリュームアップに適していてヒアルロン酸より自然な仕上がり(肌の弾力性)が期待できます。一方、顎や鼻根部などのボリュームアップにはヒアルロン酸が適しています。 一般にヒアルロン酸注入を広範囲に行う場合は費用が高額になりがちですが、PRPFでは下まぶたからほうれい線・ゴルゴラインなどある程度の範囲を一度の施術でカバーする事が可能です。
ヒアルロン酸と違い、PRPF注入では採血が必要になり、さらに痛みを軽減するため顔面への麻酔も施します。ヒアルロン酸で過去に報告された塞栓などの重篤な合併症がありません。

治療の流れ

 
1. 医師により説明

医師によるカウンセリングを行います。ご希望の治療部位に合わせ、治療方針、治療方法、リスク、麻酔方法など、医師が詳しく説明します。
お化粧を落としていただき、お悩みの部位のシワやハリの状態をチェックしPRPF注入療法が適応か判断します。
施術内容により注入部位や注入量が違ってきます。それにより料金も異なります。施術に納得同意していただいた上で施術に入ります。

2. 注入までの準備

鏡を見てもらいながら、注入部位のデザインを行います。おおよその注入量や部位を決めます。デザインに応じて麻酔テープを貼付します。また採血を行います。PRPFが2ml必要な場合は約40ml、4ml必要な場合は約80mlの採血を行います。採血後は、すみやかにPRPF作製作業へと入ります。
注入開始までの間に、注入部位に麻酔の注射を行います。痛みがほんどない状態で注入を受けていただけるようにするためです。
PRPFflow

クリーンベンチにて、Dr.Hayashi式のプロトコールに沿って、PRPF液作製を行います

3. PRPF注入

注入を希望されている部位に応じて、針・カニューレを選択し、添加するb-FGFの濃度を決定します。bFGFを添加し、すみやかに予定部位に注入していきます。施術終了後には、鏡を見てもらい、デザイン通りの範囲に注入されているのを確認していただきます。

4. 注入後の処置・説明

デザインのマーキングを拭き取り、お顔を綺麗にします。帰宅の際には、痛み止めや抗生物質を処方します。麻酔の効果は数時間で切れてきます。その頃には痛みはほとんどありません。施術終了時のたるみの改善度合いが、ほぼ1~2か月後の状態に等しいと言われています。

治療後の経過

内出血斑が出ることがあり、その場合は点状~斑状の紫斑が1~2週出ることがあります。出てもお化粧で隠れる程度です。違和感は数日間生じます。
施術後よりやや膨らみが増し、注入量が多いのではと感じられることが1週間程度はあります。
2週間後の診察までに腫れ感はほぼ改善してきます。炎症反応を利用してPRPFが周囲との組織になじむため、この腫れる状態は必要な反応です。
 1~2ヶ月くらいで注入部位は安定するため、その頃には注入部位に対する他の施術等は可能です。
ボリュームを再び同じ部位に追加したい場合は十分反応がおさまった1年以上経過をみて検討を行っていきます。違う部位への注入については半年後から可能となります。
診察は2週間後、1か月後、2か月後に来院していただきます。

PRPF注入療法(皮膚再生治療)メニュー

PRPF注入の症例

症例1

PRPFcase.1

目の下の凹みからほうれい線、さらにフェイスラインの垂みでお悩みでした。PRPF注入により下眼瞼の凹みが改善し、頬部のボリュームが回復した結果、フェイスラインも改善、注入部位の肌質も改善しています。

症例2

PRPFcase.2
目の下からゴルゴラインにかけての頬こけがお悩みでした。初回でしたので下眼瞼から頬部全体に注入しています。1年後には同部位に2回目の注入を施行され、さらに改善効果が上乗せされています。

症例3

PRPFcase.3
額やほうれい線の凹みでお悩みでした。8本採血の3分の2を額に注入し、残りをほうれい線に注入しています。額の綺麗なカーブが回復しました。お肌の質感やハリも改善しています。

症例4

PRPFcase.4
頚部のシワに8本採血で注入。大きな陥凹のシワがマイルドになった感じです。注入量は多めになります。完全に消失させるというより、すっきり感を出すという感じです。頚部はPRPFが唯一無二の治療とも言われます(ポテンツァによる治療も可能です)。

症例5

PRPFcase.5
ほうれい線が第一希望でしたが、第2希望の下眼瞼も同時に施術しました(第3は眉間)。上顎骨膜上と下眼瞼の皮下浅層に注入しています。側面写真が施術前後で一致していませんが、凹みの部分が改善しています。肌質改善効果もあるため、注入部位の肝斑は改善が期待できます。

症例6

PRPFcase.6
ほうれい線が深くなっているのがお悩みの方でした。PRPFの利点の1つは盛り上がりや触った感触が自然であるという事です。鼻翼付近では多層に注入し、加齢性変化が気になる鼻翼外側の三角形の凹んだ部分に厚みを持たせます。マリオネットライン付近の線状のほうれい線はまた注入法が異なります。非常に満足されていました。

Q&A

  • なぜb-FGF(繊維芽細胞成長因子)を添加するのですか?
  • 従来から行われているPRPに比べ、成長因子を加える事で自己組織増殖能がアップし、治療効果が高くなります。加える事による問題点も検討されてきましたが、添加濃度や施術手技とも洗練されてきており、安全に行えるようになっています。当院はPRPF療法研究会で定期的に研鑽を行っています。
  • 施術を受ける上で痛みがありますか?
  • b-FGFを加えるPRPFではある程度の痛みを伴います。そのため当院では麻酔テープによる表面麻酔を行った上で、施術部位に麻酔を施す事により施術時の痛みをほとんどない状態で行うようにしています。お顔の麻酔が切れる数時間後には、痛み止めも必要ないほどです。ご希望の時期にご希望の部位に注入することで若返り効果が狙える治療ですので、痛みなく受けていただきたいと考えています。
  • ヒアルロン酸とどちらが効果的ですか?
  • それぞれに特徴があります。顎や鼻根部など硬めの固定性が求められる部位にはヒアルロン酸が適しています。しかし頬や下まぶたなどの脂肪絡みのボリューム・柔らかさを出したい場合はPRPF注入をお勧めします。下まぶた・ゴルゴライン・ほうれい線などが適した部位になります。PRPFには小じわの減少やキメ・毛穴等の肌質の改善も期待できます。さらに全く異物ではありません。
  • PRPF注入の後で、他の施術はできますか?
  • レーザーやお肌に注入する美容治療は、状態が安定した3か月後から施術される事をお勧めしています。
  • 効果はどのくらい持続しますか?
  • PRPF注入は3~4年程度と考えられます。それ以上に効果が持続している例もよく見られます。高齢の方や膠原病をお持ちの方などは効果が短いと言われています。中年の方などは10歳程度の見た目の若返り効果が期待できます。
  • 目の下のくまにも注入治療はできますか?
  • 下眼瞼の皮膚は薄いため、ヒアルロン酸では注入手技の難しい部位の一つです。しかしPRPF注入では濃度調整や注入手技を工夫することにより、下眼瞼にも注入が可能です。加齢に伴うお悩みで多いのが目の下のくまですが、ヒアルロン酸に比べ自然な仕上がりが期待できます。
  • 頬の凹みやこめかみの凹みなどにも適応がありますか?
  • 老けて見られる理由の一つが頬の凹みです。ヒアルロン酸と同様、これらの部位にもPRPFは注入が可能です。注入量が増えるため、施術前に十分に検討した上で、それらの部位にも施術をしていきます。初回は下眼瞼・ほうれい線などが中心になることが多いですが、2回目以降は、適宜凹んだ部位など患者さんの希望などを加味して注入部位を決定していきます。
  • 額のPRPF注入はできますか?
  • コロナ禍のマスク着用により、目や額が美容上も注目されています。加齢とともに額の綺麗なカーブに、凹みが目立ってきます。PRPFは注入後のならしにより凹凸を滑らかにすることが出来ますので、額の綺麗な曲面を作るにはPRPF注入は良い適応と考えます。範囲にもよりますが、一般に他部位より注入量は多くなります。
  • ダウンタイムなどはありますか?
  • 注入施術ですので、内出血の場合は、1~2週間ほど目立つ場合もあります。内出血がない場合は数日間軽く腫れるくらいです。お化粧は翌日から可能です。マスクの利用をお勧めします。
  • 合併症はないのですか?
  • 下眼瞼などの血管の豊富な部位への注入では内出血が認められることがあります。しかしヒアルロン酸で報告されているような塞栓に伴う失明などの重篤な合併症はありません。非常に安全な治療と言えます。