つつみ内科・皮ふ形成クリニック|福岡県柳川市|美容皮膚科・美容外科 、皮膚科、形成外科、内科、消化器内科、物忘れ治療

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20240403桜

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Qスイッチルビーレーザー IB101
(シミ・あざの治療)

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 シミの治療

シミは、加齢とともにメラニン色素が増えてくる疾患の総称です。シミの鑑別では生まれつきの太田母斑・扁平母斑などのあざもシミとして認識されてしまう可能性があります。あざような色素異常疾患を除いたものをシミと捉え、シミを5つに分類し、シミの鑑別を行います。5分類は、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)、SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)、肝斑、そばかす(雀卵斑)、炎症後色素沈着の5種類です。これらのシミは加齢とともに一つだけではなく混在して出現することも多く、治療の面からはACP(加齢性混在型色素斑)と捉え、プレトリートメント治療の併用をお勧めします。また患者さんがシミと思われていても、診察では悪性皮膚疾患が疑われるケースもあり、ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)による診断や外科的切除が必要となる場合があります。

シミの診断・治療に欠かせないシミの5分類

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ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)
13歳以上(多くは20歳以上)に多い顔面色素斑で、多くは両側性です。色は灰色から褐色で、皮膚の真皮にメラニンを認めます。ADMに関してはQスイッチルビーレーザー(IB101やナノスターR)やQスイッチヤグレーザー(トライビームプレミアム)による治療が効果的です。IPL(光治療)の効果が乏しいシミです。それ以外にトラネキサム酸の内服やハイドロキノンを外用するといった保存的治療も併用したりします。肝斑など混在するシミとの鑑別大切になります。
 
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SK(老人性色素斑・脂漏性角化症)
顔面のシミの中で最もよく見られ、見た目では平坦にとどまるタイプと隆起したタイプとがあります。ADMやそばかすとの区別が必要です。ADMの色がグレーがかるのに対して、SKは茶系です。また、大きさもADMが4mm程度で揃っているのに対して、SKは大きさも様々です。SKはQスイッチルビーレーザー(IB101やナノスターR)やCO2レーザーで治療可能です。SKは表皮のメラニンの問題であり、様々な治療法があります。外用療法などもありますが、皮膚良性腫瘍と考え完全摘除を目指すレーザー治療が望ましいシミです。レーザー施術の選択肢には、ダウンタイムを考慮し、シミを徐々に薄くしていくような治療手技もあり、患者様のご希望に沿った方法を選択していきます。
 
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肝斑
顔面の目のまわりを避けて褐色のシミが面として認められるようなものです。遺伝的要因・ホルモン・紫外線などとの関連が言われています。シミの5分類を提唱している葛西先生は「慢性過刺激性のバリア障害」がベースにあり、「慢性炎症による色素沈着」を肝斑と定義されています。ADMが小さな斑点状なのに対して肝斑は面として見えます。肝斑はトラネキサム酸の内服やハイドロキノンなどのプレトリートメントが大切です。また、頬をよく触るなどの過刺激状態が悪化因子ですので、「よくこする」という行為をなくしていく習慣の改善も求められます。当院ではメラノサイトを刺激せずに肝斑を薄くしていくQスイッチヤグレーザー(トライビームプレミアム)によるPTPトーニング・PTPフラクショナル治療もご用意しています。従来のトーニングに比し、より少ない痛みで、効果的に肝斑を薄くしていきます。
 
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そばかす(雀卵斑)
小さな斑点の大きさが揃っており、鼻も含めて顔の前面に認められます。学童期から発症することが多く、診断は難しくありません。表皮のメラニンを作る細胞の活動亢進状態で体質が大きく関係しています。顔面の色素を一定に保つという機構の失調と捉えられています。
表皮のシミであるため当院ではQスイッチルビーレーザー(IB 101やナノスターR)やIPL(セレックV)等で治療していきます。
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炎症後色素沈着
皮膚科学書には載っていない病名ですが、治療や施術で欠かせないシミの名称です。肝斑が毎日の刺激状態が誘因となっているのに対して、こちらは一過性の原因です。したがって刺激を与えないように経過をみるのが基本になります。しかしながら時間が経過してもなかなかとれないシミについては、色素が皮膚の中に閉じ込められた状態の場合があり、レーザー治療の適応となる場合があります。外傷後色素沈着の場合は、Qスイッチルビーレーザー治療が保険適応となります。またトラネキサム酸の内服治療等も有効です。
 

Qスイッチルビーレーザー IB101

IB101
当院で導入しているQスイッチルビーレーザー「MODEL IB101」は、表皮だけではなく真皮層のシミも治療することが可能です。
Qスイッチルビーレーザーは、正常皮膚や血管には殆ど吸収されずメラニン色素にのみ吸収されるため正常組織への損傷を最小限に抑えながらメラニン色素を破壊します。
あざの治療として、いわゆる青あざや茶あざは保険適応にもなっており、取得の難しいといわれる「厚生労働省の医療承認」が与えられている機器です。太田母斑・異所性蒙古斑 ・外傷性色素沈着症・扁平母斑が保険適応となります。
ロングパルスモードも兼ね備えているため、薄いシミの老人性色素斑から厚みのある脂漏性角化症まで幅広く治療することが出来ます。シミのスポット照射治療には欠かせない日本製のレーザーです。

施術メニュー(料金表へリンク)

  IB101による治療の流れ

1. 診察・カウンセリング

Qスイッチルビーレーザー治療の適応となるシミ(アザ)に施術を行う上で、まずシミの診断を行います。ダウンタイムが少ないIB 101以外のレーザー治療をお勧めする場合もあります。

2. 準備

レーザー照射前にパウダールームで、メイクや日焼け止めを落として頂きます。
治療する部位を決め、表面麻酔を塗布しお待ちいただきます。

3. 目の保護・レーザー照射

鏡を見て頂き、お望みの照射部位を再確認します。レーザー照射するにあたって目を保護します。照射時間は数分程度です。鏡を見て頂き、照射した部位を再確認して頂きます。照射した部位を冷却し、かさぶた保護のため軟膏を塗り、保護テープを貼って終了です。保護テープの上から施術当日もメイク可能です。

4. アフターケア

施術当日のシャワー浴や洗髪は構いません。自宅ではお渡ししたテープと軟膏で1~2週間(かさぶたの下に新しい皮ふができるまで)患部を保護します。シミが取れた後の皮ふには、日焼け止めやテープを使用するなどして紫外線カットをして頂きます。
かさぶたが取れた後、患部が赤色や白色、もしくは色素沈着(戻りシミ)などの茶色になることがあります。レーザー治療による肌へのダメージの大きさ、日常生活での扱い方(アフターケア)、肌質などにより個人差はありますが、一般的に治療から1~2ヶ月後をピークに徐々に薄くなっていきます。
1回のレーザー照射で治療終了になることが多いですが、頑固なシミなどは複数回のレーザー照射が必要となります。

 あざの治療について

あざには、「先天性」つまり生まれつきあるものと、「後天性」もしくは「遅発性」つまり成長の過程で生じてくるものがあります。メラニン色素の異常によるあざは、一般に茶あざ、青あざ、黒あざなどと呼ばれ、扁平母斑、太田母斑、母斑細胞性母斑(色素性母斑)などが含まれます。一方、血管系の異常によるあざは、俗に赤あざと呼ばれ単純性血管腫、苺状血管腫、海綿状血管腫などがあります。あざの治療は、現在レーザー照射ないし光治療が主流です。
あざの種類
  • 1. 茶あざ  扁平母斑、カフェオレ斑
  • 2. 赤あざ  単純性血管腫、苺状血管腫
  • 3. 黒あざ  色素性母斑(母斑細胞性母斑)
  • 4. 青あざ  太田母斑、遅発性両側性太田母斑(ADM)、異所性蒙古斑
これらはあざと言われるもののほとんどをカバーしています。しかし、よりマイナーなあざ(表皮母斑、脂腺母斑など)もあります。シミについてのご相談の場合でも、実際にはあざであることがあります。これらに対してレーザートーニングやフォトフェイシャル(IPL)を延々と照射し続けても改善する見込みはまずありません。それらの施術を何回も受けているのに抜けないシミがある場合は、後天性もしくは先天性のあざである可能性を一度は疑ってみる必要があります。メラニン系のあざに対しては、それ専用のレーザー(Qスイッチレーザー)による治療のみが有効です。
 
あざ治療法のまとめ
  • 1. 茶あざ  Qスイッチルビーレーザー(保険適応) 
  • 2. 赤あざ  ロングパルスヤグレーザー
  • 3. 黒あざ  手術治療(保険適応)  炭酸ガスレーザー   Qスイッチヤグレーザー
  • 4. 青あざ  Qスイッチルビーレーザー(保険適応)
保険治療の適応は茶あざのQスイッチ・ルビーレーザー照射、黒あざの手術治療、青あざのQスイッチ・ルビーレーザー照射です。それ以外のものについては、保険外診療となります。あざの治療目的で照射するレーザーは、ある程度痛みを伴います。少しでも痛みを少なく快適に治療を受けて頂くために、テープ麻酔、クリーム麻酔、局所麻酔注射などを組み合わせて痛みを感じにくくして照射しますのでご安心ください。ダウンタイムやアフターケアはそれぞれの治療により異なります。診察の際にご説明させていただきます。