今日はコロナの話題ではありません。久しぶりに東京の美容ライブフォーラムに参加してきました。今年は再生医療含め、講演が盛りだくさんでした。実際に大学で美容外科後遺症外来などを担当されている先生のご発表もあり、非常に有益でした。さらに個人クリニックでも細胞培養加工施設を備えて、様々な培養を行って臨床に応用している報告もありました。

 

当院でも行っていますPRPですが、相変わらず美容方面でもトピックです。これは1か月前の大阪での美容外科学会でもシンポジウムのテーマになるほどでしたので。「たるみに本当に効果があるのか?」「硬結の合併症は大丈夫なのか?」もし、私がこの施術をやっていなかったら、同じような疑問を持つと思います。しかし何事もそうですが、一問一答で簡単に答えられるものではありません。ほんと部位によっても語る内容に違いがありますし、成長因子を入れる量によっても全然違います。あとは注入方法や現場での微妙な手さばきでも違います。ただ安易にマニュアルだけを見てやってしまうと大変な事になる可能性はやはり大きい施術でもあり、大阪の美容外科学会では、某美容クリニックの先生が演者の方に、「是非、若い先生方に効果があるからといって、安易に真似をしないように言ってください。」とまで発言されていました。厚生労働省に届け出て認可してもらわないと施術できないという点ではハードルが一応ありますので、おいそれとはできません。反面、このPRPFは外傷などで凹んだ部分の修正などにも応用できます。美容だけの専売ではありません。

次にヒアルロン酸注入についても、書籍でもお見掛けする今泉先生がどういう考え方で注入していくか(今泉式)の講演がありました。顔面を局所の部分的注入ではなく、全体をどう捉えて補正していくかという捉え方というのは、これまた書籍で有名な岩城先生が相当前から基本事項を提唱されています。注入療法における見た目のアンチエイジングとはどうあるべきかという視点です。ブログでも何回か過去に書いている中顔面の位置づけもそれに含まれます。顔面の若返りに全体的にどうアプローチするかは糸系・フェイスリフトなどの手技も含め非常に大切な認識(捉え方)かと思っています(当院では糸系は施術していませんが)。私がPRPFを注入でお勧めする理由の一つがこの全体的補正という点でも秀でていると考えるからです。特に皮膚の真皮から皮下組織・脂肪というレベルの補正が課題である場合はです。ヒアルロン酸と違った点もいくつかあります。おそらく骨粗鬆症含めた骨委縮の結果として出てくる深部組織の問題を注入療法で補正する場合は、硬いヒアルロン酸に軍配が上がります。しかしPRPFは骨膜上に注入する手技もあり、下まぶたの補正では、浅層と深層(骨膜上)双方に注入すればヒアルロン酸に劣らない補正効果が出せます。ですので、成長因子の濃度を変えながら、それなりの箇所にそれなりの量を注入することで、十分な効果が期待できます。最も違うのは、皮膚再生治療なので、注入部位が自分の肌の一部になり馴染んでしまうということです。学会における合併症の話で出るのは、注入部位の硬結に関するものです。私はこの部分にこそPRPF注入療法の奥義が詰まっているといってもいいかとも思いますし、実際施術している人にしかわからない微妙な箇所があります。ですので、体験指導を受けずに理論だけで施術してしまうと硬結や凹凸が出る可能性が高くなりがちと言えます。私がお世話になった先生は、日本発の日本人にあった施術と言われていますが、先ほどのような状況からも非常に職人気質の日本人向けの施術です。

今回のフォーラムで有益だったのは、先ほどの美容医療後遺症外来を診療されている先生から、このPRPFに関する内容やそれへの対処を聞けた事です。まだ成書などには記載されていない臨床の微妙な部分を教えていただいたので、鬼に金棒っていう心持になりました。ちなみに、その内容はすでに大学の医局員の間でも共有されている認識との事です。感謝・感謝です。

ちなみに、お肌の表層の凹凸や毛穴など浅い部分については、CO2フラクショナルレーザーによる治療でそれなりの効果が出せます。若い方のニキビ痕から、ご高齢の方の小じわまで。ですので、今回のPRPFを合わせるとほぼ皮膚全層での効果が出せるといっても過言ではないと思います。PRPFは脂肪層も厚くし、凹みまで改善しますので。下まぶたは皮膚が薄いですので、フラクショナルレーザーの出番を待つ事なく、皮下のレベルから表層までその効果が出てきます。

今回は土日を利用して参加しましたので、久しぶりにちょっとゆったりしたお部屋を確保しました。ロビーにはクリスマスツリーが飾られていて、緊急事態宣言が解かれた町も賑わっていました。知人とちょっとしたアルコールは取りましたが、普段から飲まないのでもう十分という感じでもありましたが(笑)。フォーラムの先生方の中には、いつも顔を合わせる先生方もおられ、毎度ながらアットホームでありつつも、関心ある部分にはしっかり意見を述べるという匠らしい先生方の学会でした。今日は、久しぶりの美容の話題でした。

コロナに関しては、目を覚まして、お上の動きを観ながら、自然体で動く、今はそんな時期でしょうか。自我感は痛み・苦悩あってこそ変化するものでしょうから。クリスマスに関連するイエス様も言われたと言います。「彼らは何をしているのか、自分でわからないのです。」と。自分がわかっているようでわかっていない・・・自覚って難しいのかもしれません。