お盆前にはもう書かないかなと思っていましたが、最近長尾和宏先生がTV出演された話題が出てましたので、ちょっと書いてみたいと思います。削除されない限りは、Youtubeにアップされているようですので、ご興味のある方はご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=9kUQ5djozyQ

長尾先生を知ったのは2015年くらいで、私が10年以上前から活用している認知症治療コウノメソッドのグループに入られた頃です。認知症診療は河野先生のコウノメソッドに尽きるとまで表現され、積極的にこの治療法が世に展開できるよう尽力されていました。当時の認知症薬は、製薬会社が決めた量以外を処方すると査定されるという理不尽な診療状況にありました。コウノメソッドを使っている実践医にとっては当然の理解なのですが、通常量の半分とか、4分の1とかがその方のベストという事が多々あります。知識と経験からベストな量を探して処方するのに査定されるという状況を改善させるべく(医師の裁量で少量投与が可能なように)、厚労省に対して動いた医師の中の一人が長尾先生でした。結果2016年には、コウノメソッド実践医が気兼ねなく量を調整できるようになりました。

https://www.nishinippon.co.jp/item/o/249337/

加減の妙を知らない医師は、通常量を処方して患者さんの状態が悪化した場合は、手立てがありませんの一言で終わりという状況だったのです。少し減量することで適切な量になるという発想そのものがほとんど浸透していませんでした。長尾先生は認知症治療研究会においても発信役で、良い治療には謙虚に学ぶという姿勢を常に貫かれている印象がありました。

そんな流れの中で、今回のTV番組を観ました。二木教授やふじみの救急病院も話題として出ていましたが、明らかに長尾先生に軍配が上がると思います。もちろん、長尾先生が言われている内容にすべての開業医が対応できるわけではないとは思いますが、方向性としては正しいと私は思います。二木教授は以前からよくTVには出演されていますが、今回述べられた部分に対して私なりの考えを書きたいと思います。

 

 まず1についてです。最も大切なのは入院・隔離よりは早期発見早期治療の方だと思います。PCR陽性が判明しても自宅待機などでなんの投薬もなく、数日間経過してしまうために、悪化する例が後を絶たないわけですから、どう治療介入をするかを第一に考えるべきだと思います。さらには開業医はかかりつけの患者さんの急変などの対応をコロナでなくとも日々行っているのが現状でしょうから、「急変に対応できない」という表現は理解に苦しみます。次に2ですが、今の段階で隔離等行っていて医療逼迫など報道されているわけですから、長尾先生が言われるように根本的考え方を見直すべき時だと思います。自宅や外来で十分な治療機会があるはずですから、イベルメクチンなどの有効であろうとされる薬を使えるようにし、末端の開業医が可能な範囲で治療に介入した方がいいと思います。通常のインフルエンザと同様の捉え方になれば、蔓延がどうだとか感染源がどうだとかは第一義的なものではなくなります。次に3です。自己負担にせず、公費にすればいいだけです。コロナの感染症の検査は公費で可能になっているわけですから、治療もそのまま公費にすればいいと思います。緊縮財政は終わりにすべき時だと思います。MMT理論からも日本の財政破綻はまず生じないと思われます。それ以前に、二木教授が長尾先生と一緒に1か月でもコロナ患者さんの現場に同席随伴されて、今のような意見を再び述べられるのかどうか見てみたい所です。もう一つパネルがあります。

まずAについてです。難しいと言う前に工夫して作ってみれば良いと思います。お互い支えあうという意識の高いのが日本です。言葉だけ取って付けたようなフレーズに思えます。次にBですが、先ほど書きましたように国債を発行して財政出動して、このコロナ治療費は公費にすればいいと思います。「自国通貨のある日本では財政破綻はまずない」と、MMT理論を主張する経済評論家や国会議員がそう述べています。最後はCです。陽性者の把握以上に大切なのはそれぞれの患者さんを適切に改善させていく事です。陽性者の数はマスコミの扇動のネタになりかねません。ここ1年で国民皆が感じていると思います。そして以前のブログでも書いていますが、PCR陽性イコール感染者ではないという事と、PCRの結果は増幅回数を上げれば容易に陽性を作ることができるという事からも「陽性者」という用語には注意が必要です。そして次のふじみの病院の鹿野先生のコメントが入ったパネルです。

まず私の考えを書く前に、この鹿野先生は実際には出演されていませんので、マスコミが自分たちの望むように表現を改ざんしている可能性があるのを承知で書いてみます。最後の方の「国内の感染状況が落ち着いてから」という部分が全くのナンセンスだと思います。現体制でそのように出来なかったのですから、どう変更するかという視点で議論すべきだと思います。さらに、長尾先生とこのふじみの救急病院の違いは、入院設備のない開業医とコロナ患者を入院治療可能な病院という違いです。そして診療報酬というのは、入院して大がかりな検査や治療手段(ICUでの治療等)になるほど増えるシステムになっています。医療逼迫とは言いながらも、それによって病院経営も回っている部分もあります。長尾先生のプラン(イベルメクチンなどの内服等解禁)により自宅や外来レベルでコロナ患者のほとんどが治癒していくとなると、コロナ入院が激減し、医療逼迫も改善する可能性があります。しかし病院経営という観点からは院長先生はどう考えられるのでしょうか?実はこの話は、ワクチンにも当てはまります。副作用のあるワクチンを打てば打つほど入院ベッドが埋まる方向へ事は動きます。

とまあ、TV番組の一場面へ自分なりのコメントを書いてみました。皆さんは皆さんなりのご意見があろうかと思います。末端の町医者のつぶやきと理解していただけたら幸いです。そろそろほんとお盆ですね。お墓参りは忘れないようにせねばと思っています。次のYoutubeはお盆近くになると観る動画です。このような悲劇は二度と起こさない努力こそすべきと思っている一人ですが、最も大切であろう「命」を家族や国を守るために捧げてくれた英霊に対しては、感謝しつつ日々出来ることを自分なりに淡々とやるだけだと感じています。まだ暑いですので皆様も体調管理を怠らずに。