当院は皮膚科や形成外科の患者さんも来院されますが、内科の方でもしっかり患者さん方をサポートしていきたいと考えています。巷ではガイドラインとやらで、一般的な指針がありますが、診療はガイドラインが花盛りです。でも、栄養療法などで患者さんのために打ち出してくれる指針などはほとんどありません。最も大切な課題を有耶無耶にして、薬だ、病名だになってしまいます。おそらくこの流れは当分変わりません。人の体は食べた物、摂取した物質によって成り立つのは当然の事実。そして食事栄養というのは代謝の面で日々変化し続けています。

当院とご縁があり、数か月前から食事栄養療法をしっかり実践され始めた患者さんが来院されました。それなりの結果が出てきましたので患者さんの了解を得て、提示したいと思います。最近お顔の表情が良い感じになってきたなあと私自身も感じてはいましたが、血液検査の結果から裏付けされました。今回はTSH(甲状腺刺激ホルモン)の変化のみ提示しますが、これ以外にも生化学的検査を施行しており、代謝を改善する項目が改善しています。これ以外は企業秘密(笑)。

この患者さんは、「朝食がパンと○○」という巷でもよくあるパターンでした。毎度のように栄養代謝と食事を説明するのですが、やはりある程度の理論的背景を理解しておくというのが非常に大切です。毎日の買い物の内容から、汗を出すような運動まで代謝という面では全て関わってきますので。前にも書きましたが、食材を適切に選択する事で、女性の方なら腸内環境が整い便通が改善していきます。胸やけのような消化管症状もです。食事療法に介入しないなら、通常は投薬治療になりますが、これが栄養代謝の問題だとしたら、真逆の治療になってしまいます。

この患者さんの場合は、炎症を示唆するある生化学的データが常に高値でした。その結果と関連しそうな重篤な疾患にも罹患されてました。毎日毎日体で起こっている事実を評価し補正していくには、食事が最も大切な事は間違いありません。しかし情報が氾濫しているだけに、全体像を把握し、それを自分の体に適用していくというのが非常に難しい行程になります。おまけにちょっとやっただけですぐに効果判断をしがちです。薬が不要になっても食事とは一生のお付き合いです。今一度考えてみるべき分野です。

ところで相変わらず院長手作りの具沢山味噌汁、そしてルーを使わないホワイトシチュー等は続いています。こちらも毎日毎日の勝負です。お昼に健康的な汁物が頂けるとなると、ついつい包丁を握ってしまいます(笑)。できるだけ少ない投薬と食事栄養療法、当院では続けていきます。