新年早々、いろいろ書いていきたいと思います。昨年導入しましたヤグレーザー、トライビームプレミアムについてです。昨年からブログでお知らせしますと書いていましたが、その一部を早速書いてみたいと思います。

まず、このヤグレーザー、美容医には欠かせないレーザーとも言えるもので、このヤグというのは基本1064nmという波長の特性がいろいろ面に効果を発揮します。ロングパルスという照射時間のやや長めのモードは色黒の人の脱毛にも使われたり、毛根の深い脱毛にも使います。トライビームはこのロングパルスと、シミなどの治療に使う照射時間の短いショートパルスの2つのモードを搭載しています。ただ最近ではピコレーザーというさらに照射時間の短いレーザーも登場していますので、ショートパルスというよりQスイッチレーザーと表現した方がわかりやすいかと思います。このQスイッチの方は、肝斑のトーニングなどで使ったりもしますが、顔のシミを徐々に薄くしていく治療によく使われます。一方ロングパルスの方は、赤ら顔・小じわ・くすみ・難治性肝斑への真皮再構築など用途は広いです。大まかに以上の2つのモードがありますが、当院のトライビームは、そのどちらのモードでも卓越しています。

まず、肝斑のトーニングなどに使われるQスイッチ(ショートパルス)の場合ですが、これは施術中の痛みをいかに和らげるかという点が課題になってきます。細胞内のメラニンをナノ秒という短い時間で破壊するわけですから当然なのですが、PTPモードという特殊なモードを搭載しているため、このモードを搭載していないレーザーに比べ少ない痛みで施術を受けることが可能になっています。当院では通常のモードはほとんど使わず、ショートパルスの場合はPTPモードを使うことがほどんどです。さらにこのPTPモード、白斑などの合併症の予防にも一役買っています。

次にロングパルスの場合です。お顔の施術のヤグレーザーには100V電源のものと、200V電源のものがあり、トライビームは200Vの方です。この違いは自然と、ハイパワー施術が可能という結論になってきます。このロングパルスというのは先ほどの書きましたように、赤ら顔や小じわ、くすみなどお肌の真皮層にいかに効率よく熱を伝達し、コラーゲンなど蛋白代謝を活性化させるかにかかっています。従ってハイパワーかどうかが効果の分かれ目になってきます。

似たような他社のヤグレーザーと比較した場合、3mm径で15Jというパワーで行う機種(A)、5mmで15J(B)で行う機種などがあります。これに対しトライビームでは7mmで9J(C)で施術したりします。それぞれに対して計算されたエネルギーは、(A)1060 mJ  (B) 2944 mJ  (C) 3462 mJ となります。単純にこれだけでも差が出てきます。さらに7mm径で1秒間に10発照射するというのはレーザーの能力がないと達成できません。(B) と(C)(当院トライビーム)は似たように見えますが、太い7㎜径での照射がレーザーの能力や効果という点でも大きいのです。径が大きくなるほど、熱の深達性も上がってきます。

患者さんが理解するのは難しいのかもしれませんが、同じ施術を(A) と(C)どちらで受けますか?という話になります。さらには(A)の方が施術料が高い場合だってありえます。実際に当院がトライビームを導入する前までは同じ施術を行っていましたが、パワーの点から書くなら(B)に近い施術を行っていました、。しかし前の施術も受けられた患者さん方の反応からはパワーの違いプラス、照射径の差による違いも加わっていると言わざるを得ません。このハイパワーで、10ヘルスの照射が可能になっているのがトライビームプレミアムなわけです。このロングパルスは若い方ならニキビ跡、ご高齢の方なら赤ら顔などに適応のある施術ですが、私は小じわやくすみが気になり始める30~40代の方に受けてもらいたいと考えています。早め早めの対策で、肌のハリを維持し、深い皺にならないケアをお勧めします。

また機会があればマニアックな内容も書いていきたいと思います。