もうお盆ですね。脱毛のキャンペーンはお盆前に終了させていただきましたが、また機会を見つけて、行いたいと思っています。ご来院いただいた方ありがとうございます。

この夏診療の面からも是非集中してやっておきたいと思った項目がありました。よく言われる栄養療法という分野です。巷でもホントにたくさんの書籍も出てますし、癌や精神疾患に対しても栄養療法の本は花盛りです。一方で、厚生省や病院関連などでは大きく変わった感じもないかと思います。生活習慣病でも食事療法は非常に大切な部分ですが、根拠と言われるとインパクトに欠ける部分も多く、一般にはどの本に書いてあるからとか、この先生が言っていたからとかというレベルかと思います。

当院では以前から高濃度ビタミンC点滴を行っていますが、生体内分子を整合することで生体の恒常性を最適化する「分子整合栄養学」が治療の根底にあります。私も最初は2008年頃だったと思いますが、この方面では有名な溝口徹先生の講演を聞いたことがあり、採血データの解釈の仕方に感動した記憶があります。それから10年ほどの月日が経ってます。日本では宮澤賢史先生もエキスパートで、二大巨匠かと思いますが、解釈の仕方や治療手段など違いがある部分もあるようで、今後この分子栄養学などと呼ばれる分野が各種疾患の治療とともにどう動いていくか非常に興味があります。しかしながら、やはり臨床家としては、現段階で使える手法とまだ発展途上の部分をそれなりに区別しながら学んでいかねばと思います。ただそうは言っても、この分子栄養学で避けて通れないのが「生化学」です。これは生体の代謝の仕組みを分子レベルまで解き明かした分野ですが、臨床方面からサッと復習しておきたいと思い、数冊をお盆を利用して通読しました。画像の1冊は、おそらく医療従事者からそうでない方までお勧めできる本だと思います。

癌への食事療法という面での栄養と、生活習慣病でも有名な高コレステロール血症での栄養は内科を診るものとして府に落としたいと考えていましたが、自分なりに納得できる結果となりました。「副腎疲労」から「腸肝軸」、「糖質制限」「ケトン食」「MCTオイル」「不飽和脂肪酸」「メガビタミン」健康志向で意識の高い患者さんは自らトライされているものもあるかもしれません。それらが有効に活用されるように、私からも栄養療法について診察の際にお話させていただきたいと思います。「免疫栄養ケトン食」は癌の食事療法で有名ですが、ケトンのレベル別に構成されており、癌でない患者さんも注目すべき栄養療法です。代謝学のベースの上に実践があります。栄養療法は薬物療法の上流にあるというスタンスで今後も学びつつ患者さんにシェアしていきたいと思います。

しかし糖代謝での害は、最先端の栄養学ではほぼ確信犯扱いになりつつあります。食後高血糖から遷延性低血糖、さらには嫌気性解糖での癌細胞増殖。一時しのぎの栄養素と人が本来回すべき代謝経路の区別はやはり重要なようです。「居酒屋で適度なお酒と各種料理を摂ってごはんはほとんど食べない人の方が、まじめに三食しっかり摂る人より健康的だった。」と未来人は語っているかもしれません。ただ多量で慢性のアルコール飲酒は、B群をはじめとしたビタミンを消費し、様々な酵素に影響を与えるため、弊害があります。さらにはメンタル面までも。体に弊害が出ていても断酒ができない人が多い事がそれを物語っています。