今日は皮膚科の患者さんの症例を提示します。なんでかと言いますと、患者さんに「こんな嬉しい事はないですよ」と有難いお言葉を頂戴したからです。思わず応答してしまいました。「そんなにですか~!」と。

前のニキビなどのお話でも書かせてもらいましたが、保険診療で写真を撮る事は特別悪い状態とかで来院された方以外はほとんどありません。しかし今回の患者さんの症例のように、こちらとしては何気ない日常診療の一コマでも、これだけ感動してもらえるなら、治療前写真もこまめに撮った方がいいかなと思い直しました。ですので、今回は治療して数か月後の写真しかありません。

写真使用は了解をとりました。実はこの方爪白癬と診断されて25年程度。診断そのものはすでに相当前で、皮膚科をいろいろ回ったらしいです。再度本人さんへ聞いてみました。「他院で白癬の内服治療など勧められた事はなかったんですか?」と。すると、「なかったですよ。私は前から○○疾患を持っているので、自分でももうこの爪は治せないと思っていたんですよ。もう長年の付き合いで、最後まで持っていかないとと思っていました。なのでこんなに綺麗になって、良い先生に巡り合えて感謝ですよ。」との事。こちらが言葉を頂いた時ハートが暖かくなりました。ですから、今日のブログは今日の診療からというホットな話題です。

でも自分が皮膚科医だけならおそらく内服治療は躊躇し勧めなかったかもなあと思いました。内科も総合内科専門医まで取得するレベルの経験はさせていただき、皮膚疾患も治療できるようにになったからこそ二人三脚で達成できた症例かもしれません。こちらとしては普通よくある症例と思っていても、患者さんからこれほど喜んでいいただけると、本当嬉しいものです。私の診療の真骨頂は、痛み治療も皮膚診療も内科も統合的に経験を最大限に注入することです。私は内科医だけでもなく、皮膚科医だけでもなく、ましてやペイン治療だけの医者でもありません。今持っているもので目の前の方を軽くできるのであれば何でも使いたい一人の町医者です。心療内科で心のお話をさせていただく事も、美容でシミの鑑別から最適な治療法をお話させていただく事もどちらも私のライフワークです。

話は変わりますが、先日の学会の時に読みたいと思った本を読了しました。「エビデンスに基づく美容皮膚科治療」というまたタイトルからして面白い本です。美容医療という分野は保険診療と違って、エビデンスよりはエキスパートオピニオンという専門家の意見にいろいろと左右されやすい分野です。その中にあってこの本です。内容は論文などのエビデンス網羅というよりエキスパートの経験を加味して現段階での結論を書いた本といった感じです。フィラーから脱毛まで美容皮膚科一般です。ある面自分の美容診療がこれに沿っているかどうかという診療指針にはなるかと感じました。当院のアレキサンドライトレーザーとヤグレーザーの脱毛も医療脱毛としては申し分ないレベルであることもこの本にもかかれてあります。シミ治療についても鑑別から治療手段に至るまで大きく軸がぶれている感じはありません。当院で使っている機器が本筋のものであるというのも再確認できました。以前書きましたが、やはりレーザー理論を知らずにこの分野は理解できませんし、1台ならまだしも数台になるとその相互の有用性に付いて行けなくなります。ある業者の方が言ってました。「最近の若い先生はレーザーの事、ほとんどわかってませんね。」と。あの先生が持っているから買うというスタンスとのこと。本物を長くってのがいいのになあと思います。

予告になりますが、そろそろ当院にもおニューのレーザーが入る予定です。シミ・ニキビ肌・くすみ・赤み・しわ・肝斑などの治療レベルをさらにアップさせると考えています。フォトフェイシャルで取れなかった方、フォトフェイシャルが頭打ちでどうしようかと困っておられる方の力になれるのではと思っています。