ブログも書ける時に、まめに書こうかと。

当院では内科も総合的に診療しています。もちろん勤務医中は、糖尿病のインスリン治療なども病棟などで行っていました。なので製剤がいろいろと出ては来ますが、コントロールの感覚はわかります。ただ、私自身が最近注目しているのは、糖質制限からケトン食に至る食事療法の面です。糖尿病学会にも所属こそしてはいますが、学会もやはり製薬会社と切っては切れない関係になっています。ひと昔前に比べると内服薬の数だけでも相当な種類になります。でも、一番コアな部分はやはり食事療法です。どんなに運動やってます、って言ったって、この食事の部分を甘くみていると、コントロールはおぼつきません。

そしてこの糖尿病は、私がずっと診療し続けている「認知症の悪化因子」でもあり、認知症そのものが薬物コントロールが難しくなる要因ですので、「糖尿病の悪化因子」にもなるという相互関係があります。糖尿病学会などでも、積極的に先ほどの糖質制限やケトン食などの分野を展開すればいいのにとは思いますが、なかなか医療の学会と言えども関わるどなたかの利得がないと難しいのかもしれません。そりゃいいねと企業などが動きたくなる発表などは言わんでも、寄ってくるでしょうが。

ところで、今日は当院通院中でしっかり食事療法を行われている優秀な患者さんのデータをご紹介します。患者さんの了解も取っています。60代半ばの方で、2種類の糖尿病の投薬治療継続中です。どちらも膵臓に負担がかかるような薬ではなく、それぞれの薬も少量から中等量しか処方していません。まさに生活習慣病は習慣を治せば改善する見本です。最初のHbA1Cなんか見たら、即入院とまで騒がれていた時代もあったものです。でも網膜症などがある場合は逆に急激な血糖改善は百害あって一利なしですので、じっくりゆっくり治すのが基本です。

食行動というのを改善させるというのが一番の難関ですが、これを書き始めると長くなりますので、またの機会に。この患者さんの場合に、お役人の方々の動きで不思議に思った件があります。それはそれなりにコントロールができていて、本人も至って体調良好だった頃に、どこから聞きつけたのかわかりませんが、家宅操作のように自宅に介入、食事療法諸々の指導サービスが開始された事です。本人も私も依頼した覚えはありません。困ってもいなかったのにです。そして一通りの過程終了後は、跡形もなく・・・。税金の使い道ちょっとおかしいなあと思った次第です。本当に食事療法の壁を越えられずに困っている人をターゲットにすればいいのにと思いました。ちなみに、そういう方は男性で働いている方などに多く、夜間指導までされる意気込みなら、指導様様という感じですが。

最後に一言。食事療法で改善させるという事は、その行動を変えるという事です。さて、一番肝心な事は何だと思います?また機会を見つけて、書いていきたいと思います。