今日はビタミンCの本を読了しましたので、それについて書いておきたいと思います。タイトルは表題のごとくです。実はこの本は洋書の訳本です。私は高濃度ビタミンC点滴は10年以上前に行っていた流れから当院でも行っていますし、最近ではリポソーム化したビタミンCサプリメントも取り扱っています。さらに美容皮膚科領域では、リン酸ビタミンCの外用剤も調合し患者さんに使っていただいています。非常にビタミンCに縁のある当院ですが、この本はいろいろな面で衝撃的でした。一部については個人ブログの方に書いていきたいと思いますが、響いた点だけ書き残します。

まず、この著書が循環器専門医であるため、心筋梗塞から脳卒中まで動脈硬化を基盤とした疾患に対しては専門のドクターであるにもかかわらず、現代の各種投薬治療よりはこのビタミンCを主体にした治療を推奨していて、このビタミンCを「最も優れた血管保護薬」と位置付けています。さらに、最近では有名になった癌治療への応用は、「癌に対する自然な解決策」と謳っています。そして現在保険診療などでも解毒薬として使われているグルタチオンと同様に「究極の解毒薬」としてもです。現代医学は疾患別に細分化されているためそれぞれの疾患にそれぞれの投薬というのが一般的です。しかしどの疾患にも根っこがあります。そこでは何が大切かという事をビタミンCという視点からいろいろと書かれてあります。本当の予防医学があるとするなら、人間ドッグでどんな疾患があるかを発見するよりも、今出ている葉っぱから、自分の根っこを理解し、その対応策を実行するのが最善のはず。そこにビタミンCが大きく関与するという話です。それならなんでそれほど重要なビタミンCがサプリメントという言葉の元で、軽めにしかプロパガンダされて来なかったのか?そこが非常に大きな社会的課題なわけです。そのへんはいずれ個人ブログに書きたいと思っています(youtube動画もアップする予定です)。実はこの件は、診療ブログの「点滴療法研究会」にも書いていますが、経済社会の中での医療となるといくら良い治療でも表舞台には出てこないのが現実であるということです。特に大病院などでは出てきません。米国でも同様の現実がこの書籍にも書かれてあります。興味ある方は、お読みになられたらよいかもしれません。兎にも角にもこれから開業医として診療していく上でも、非常に有益な内容でした。尿酸が高いと指摘されたら尿酸の薬を内服するだけではなく、もっと考えなければならない事実があるということです。葉っぱより根っこです。糖尿病、認知症、様々な疾患と関わる活性酸素。活性酸素症候群です。そういう点から見ると、ブログでも出したライナス・ポーリング博士は「医者の鏡」とも言えるでしょう。                     

 

最後に一言、この本には、一般の粉末ビタミンC量とリポソーム化したビタミンC量の対応表がありますが、当院のリポソーム化したビタミンCは書籍内のリポソーム化したものよりさらに吸収率が高く、純日本製です。1日2g内服で約500円くらいですが、一般のビタミンCでこれを達成しようとすると相当な量になります。毎日摂取するのはもはや不可能かもと言えるレベルです。ビタミンCで根っこをケアして、雑草の葉っぱが生えないように。予防医学は病気の源流に目をやることからだと思います。ビタミンCをサプリメント呼ばわりするのは一昔前、薬としてアンチエイジング・予防医療・各種疾患の治療に用いる時代が来ています。