先週末は、点滴療法のお勉強に東京まで足を運びました。雪の影響などの悪天候の中、羽田まで飛んだのが何より良かったです。ところで当院でも導入しています高濃度ビタミンC点滴ですが、ビタミンC点滴以外にも、マイヤーズカクテルその他の点滴もメニューとして揃えて、様々な症状からアンチエイジング・疲労回復などに対処できたらと考え今回参加してきました。もちろんビタミンC治療の最新情報も学んできました。

すでに10年ほど前から高濃度ビタミンCには関わっていますが、細かな部分などで学ぶ所は多かったセミナーでした。また10年ほど前は、癌の患者さんに血中ビタミンC濃度を測定しながら投与していたのですが、その後海外では数々の臨床研究が進んで、この高濃度ビタミンCががん治療の一手段としてだんだんと定着してきていまして、これも時代の流れだなあと思いました。遅れているのは日本だけのようです。基本このような研究には多額の費用がかかります。なので、製薬会社などはその見返りがないと本質的には良い治療でもなかなか手を付けようとしません。海外のメーカーは顕著です。さらにこのビタミンCなどは相当前から存在する薬であり、それを取り上げるメリットはほとんど製薬会社にはありません。なので良いものであっても日本では進みません(これはコウノメソッド認知症治療の状況と同じです)。しかし米国はどうでしょう。

実はこの高濃度ビタミンC点滴。すでにライナス・ポーリング博士によりその効果は主張されていました。博士の凄いのは、1954年にノーベル化学賞、1962年にノーベル平和賞(原水爆反対運動)の2つのノーベル賞を受賞されているところです。その博士がビタミンCの効果を主張した論文も当時の米国では却下される運命にあったのです。しかし2000年以降、今度はその米国が、ビタミンCのがん治療への効果の研究に積極的に資金を投入してきています。欧米諸国中心に様々ながんへの臨床研究が進められていて、ポーリング博士無き今に、彼の恩恵が表に出る時代になっているのです(中国も2016年から肺がん・胃がん・大腸がんへ研究を始めています。またアイオワ大学のがん治療センターのチームは高濃度ビタミンC点滴療法によるがん治療研究に5年間で約10億2千万円の研究費を国立癌研究所から獲得したとのことです。)。私はこのポーリング博士が平和賞まで受賞しておられる部分に、暖かい部分を感じます。そして集団が認めようが認めまいが、本当に良いものを提供していく医者の心意気を。セミナーでこの高濃度ビタミンCのがんへの効果に否定的な医者の動画が流れましたが、眉間にしわを寄せて、見るからにおどおどしている印象を受けました。心底患者さんのために確信をもって述べる内容なら、そんな態度じゃなくてもいいのになあと感じました。まあ、これは個人的な見解ですが。

真実は程遠い所を歩いています。少しでもご縁あって読まれた方にと思い、書いておきたいと思います。高濃度ビタミンC点滴以外にもお肌も含めたアンチエイジングに効果的な点滴メニューを学んできましたので、できるだけ早めにホームページも作成し、みなさんにご提供できたらと考えています。父の知人で悪性リンパ腫で亡くなられた方の話を聞くと、この高濃度ビタミンC点滴一つとってもご縁なのかなあと感じます。といいますのは、最初に高濃度ビタミンC点滴を始めた時にその研修先の先生から「悪性リンパ腫にこれはいいよ!」と聞かされていましたし、実際に悪性リンパ腫は高濃度ビタミンC点滴が著効しやすいがんの1つであるからです。真実は現場から生まれます、本当臨床ってそうだなあと心底思います。今回のセミナーでできるだけ快適に点滴をお受けいただく工夫などの項目もありましたので、当院でもできる範囲で採用していきたいと考えています。

今後も機会を見つけて点滴療法を学びつつ実践で活かしていきたい、そう考えています。ちなみに画像は、ランチョンセミナーのお弁当です。量より質という感じで、非常に美味でした。